企業メッセージには、その企業ならではの「独自性」が重要といわれます。しかし、独自性をもったメッセージはそう簡単につくられるものではありません。
そこで活用できるのが、「物語」で伝えるという方法です。
自社と似たサービスを提供する企業は他にも存在するかもしれません。一方、創業エピソードが全く同じということはなく、また、そこで働く従業員とお客様のストーリーにも同じものは存在しません。 これらの物語は、企業の規模や歴史の長さに関係なく、企業活動の中で必ず生まれているものです。 つまり、限られた資源で差別化を実現しなければならない企業でも、比較的取り入れやすい手法といえます。
物語の活用は、多くの企業が課題と考えている「差別化」を容易にするほか、「メッセージが記憶に残りやすい」「共感を生み、感情を動かしやすい」 「流れをつくることで理解を助ける 」「宣伝らしさを感じさせずにメッセージを伝えることができる 」といった効果も期待できます。
自社の商品/サービスがいかに他社より優れているかという宣伝は、時に受け手側から警戒されてしまいますが、その誕生に至るまでの挫折や苦労などのエピソードは、好印象とともに受け入れられやすくなります。