コロナ禍の影響もあり日本全体で広告市場が縮小したものの、前年比105％でWeb広告市場は依然として拡大し、全体で1兆7,567億円もの広告予算が投下されています。またそのうち運用型広告は1兆4,558億円を占めております。

Spider AFにて検知しているWeb広告のアドフラウド被害額は5.5億円となり、検知できていないアドフラウドを考えるとこれ以上の規模の広告費が被害にあっていると推測されます。

2021年4月に日本政府は、デジタルプラットフォーム取引透明法の対象にデジタル広告も追加しました。内閣府の発表した最終報告書では、デジタル広告の不透明さやアドフラウドが横行している点、情報の非対称性や寡占化を問題視しており、透明化に向けて、世界で初めてデジタル広告のルール整備が進められています。
これらの状況からアドフラウド対策の関心は高まっています。

不正がノイズとなり、広告キャンペーンの効果が正しく評価できない、企業や製品のブランド価値が損なわれるなど、多くのリスクを孕んでいます。このリスクに対して、実際にSpider AFにて検知したアドフラウドの実例を今回のレポートではご紹介いたします。